香港の教育システム
幼稚園香港の幼稚園や幼稚園兼保育所は3〜6歳までの子供向けのサービスを提供します。香港の幼稚園教育の目的は、倫理、知性、身体的、社会的技能と美学の面における全面開発を達成する子どもたちを育てることです。実社会に役立つ良い習慣を開発します。子どもたちの将来の学習基礎を築くために、学習への興味を刺激し、学習意欲を激励します。
初等教育
政府は生徒のさまざまな要求を満たす、バランスのとれた多様な学校教育を提供することを目的としています。彼らの知識、価値観、さらなる教育と個人の成長ための技能構築を支援します。そして学生の読み書きについて、バイリンガル(例えば英語と中国語)とトライリンガル(例えば英語、北京語、広東語)の能力を強化します。
初等教育は、約6歳の時に始まり、初級レベルで6年間の学校教育です。小学校は午前だけ、午後だけおよび全日の3つのモードがあります。政府の奨励により、ほとんどの小学校は全日活動を採用しています。中国語はほとんどの学校で第一言語、そして英語は第二言語として教えられています。
2001/02 年度における基礎教育レベルのカリキュラム改革以来、教室での学習と教育が強化されました。学生は現在、広い範囲の学習活動を楽しんでいますし、学生の一般的な技能、価値観や態度の改善が見られます。彼らは独立した学習者になりつつあります。学校は学生の要求を満たすために、中心的なカリキュラムを調整し続けています。学生の強みと経験を構築することにより、生徒のより良い生涯学習能力の開発、全体的な人間素質を育成するためにカリキュラムを強化することができます。
中等教育
香港の中等教育には主に3つの種類があります。まず政府によって運営される政府の学校、次に全面的に政府からの支援を受けながらも他の自主的な団体によって運営される政府の支援学校、そして私立の学校があり、私立学校の中には政府からの財政的な支援を受けているものもあります。政府の学校及び政府の支援学校は政府が推奨するカリキュラムを行い、無料で中等教育を提供しています。
更に、ローカルとは異なるカリキュラムを提供し、主に中国語を話さない学生や外国籍の学生を対象としたインターナショナルスクールも数校あります。
21世紀の挑戦と急速に発展する知識基盤社会の需要に対応するため、政府は2009年9月より中等教育4年目に、3年間の新たな上級中等(NSS)カリキュラムを導入しました。
この柔軟で一貫性のある、且つ多様なカリキュラムは、生徒の様々な興味や必要性、能力に対応するだけでなく、その人間的な成長や生涯学習能力を育む事も目的としています。NSSの過程で最初に学んだ学生達は、2012年の夏に卒業しました。
全ての学生は6年間の中等教育を受けることができます。学生は中等6年の終了時に公的試験であるHong Kong Diploma of Secondary Education(HKDSE:中等教育修了試験)を受験します。これは旧来のHong Kong Certificate of Education Examination(香港教育検定)とHong Kong Advanced Level Examination(香港上級試験)に代わるものであり、第1回目のHKDSE試験は2012年に円滑に執り行われました。HKDSEは、イギリスのNational Recognition Information Center(国立情報承認センター)のレポート及びUniversities and Colleges Admissions Service(大学・カレッジ入学サービス)の制度など国際的な基準研究において、地域的又国際的に幅広く認識されています。現在の所、ケンブリッジ大学やイェール大学等の一流大学を含む約280の海外地域教育機関が、入学許可の目的としてこの新たな資格を受け入れており、今後も更に多くの機関への追加が見込まれています。
(詳細は http://www.hkeaa.edu.hk/en/recognition/hkdse_recognition/ircountry_hkdse.htmlをご覧下さい。)
高等教育
政府は、複数の学習経路、入学と終了時点を中等学校卒業者のために提供するよう努めています。ある卒業者はHKDSEを完了した後に直接学士号プログラムを受けます。ある学生は、準学士号プログラムで学習します。準学士号プログラムを選択する学生は、卒業後、トップアップ学位プログラムでの学習(例えば「2+2」の構成)を追求し、その学部の資格を取得することができます。
現時点で香港には、公的には22の地元学位授与機関(公立 9 つ、私立 13 つ)があります。学部が提供するプログラムの他に、学生は自分の興味や能力に似合う各種の準学位プログラムのほか、継続や職業プログラムの中から選択することができます。
私達は香港の高等教育の促進における公的分野、民間分野の並行した発展を推し進める2面的な戦略を採用しています。現在、香港における対象年代群の48%の若者が大学で勉強をする機会を得ています。準学位レベルまでを考慮に入れると、70%以上の若者が高等教育を受ける機会に恵まれているという事になります。
自分の学部研究を卒業した学生はたくさんの授業専門および研究を行う大学院プログラムから選択することができます。
職業及び専門教育とトレーニング
職業及び専門教育とトレーニング(VPET)は、学校卒業者および職業従事者の学習機会を広げるだけでなく、香港の発展を支えるために不可欠な人的資本の育成という重要な役割を果たしています。この過程は、多様な興味と大志を持つ若者のために、多くの柔軟な進路を提供するものです。
職業訓練委員会(VTC) では、毎年13の加盟機関を通し、約250,000の訓練所において、雇用前と職業従事者のVPETプログラムを様々な教育レベルの人々に提供しています。
その他の中等後教育機関も、約160の自己投資高等ディプロマプログラムを提供しています。その内少なくとも60% のカリキュラムは、専門的な内容で構成されています。(例:研究領域、分野及び専門、職業スキル等)
国際学校
地元の学校の他に、政府は、仕事や投資のため海外から香港に来ている家族や、香港に住んでいる家族の教育場所の需要を満たすために、活気のある国際学校の開発を目指しています。